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2月27日付 編集手帳

 「メディア芸術」という言葉を耳にしたことがある人もおられるだろう。マンガやアニメ、コンピューターを利用した芸術などの総称だ◆思い出されるのは3年前の論争だ。自公政権が進めた国立メディア芸術総合センターの建設構想を、民主党は「予算の無駄遣い」と批判した。鳩山内閣は予算を凍結し計画を白紙撤回した◆もっとも「アニメの殿堂」と呼ばれたこの施設構想は突然浮上したものではない。ヒントとなったのは、文化庁メディア芸術祭だった。1998年から毎年開催され、今やすっかり定着した感がある◆今年も57の国と地域からアニメやマンガ、映像アートなどの応募があった。東京の国立新美術館などで今、入賞作を紹介している。芸術性の高い短編アニメなどもあり、この分野の奥行きの深さを改めて実感させられる◆先日のベルリン国際映画祭では、和田淳監督がフランス資本で作ったアニメが短編部門で審査員賞(銀熊賞)を受賞した。和田監督は以前、文化庁メディア芸術祭でも入賞を果たし頭角を現した逸材だ。贅沢(ぜいたく)な「殿堂」は不要だが、優秀な人材は大切に育てていきたい。

2012年2月27日01時07分  読売新聞)

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