HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 48881 Content-Type: text/html ETag: "f4add-1343-4b9ae73041507" Expires: Sat, 25 Feb 2012 03:22:53 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sat, 25 Feb 2012 03:22:53 GMT Connection: close 2月24日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)




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2月24日付 よみうり寸評

 アナゴは漢字なら「穴子」。夜行性で日中は海底の砂泥や岩の間など穴に潜む。その姿が名の由来だ◆種類は多いが、すし、天ぷらなどの食材になるのはマアナゴ。半透明で薄いコンニャクのような稚魚を「ノレソレ」と呼ぶ。酒席で初めて見た時は正体不明、これがアナゴの子とは見当もつかなかったことを思い出す◆食材のアナゴはなじみ深いが、産卵間近の成魚や孵化(ふか)直後の子は捕獲されたことがない。ノレソレは生まれた場所さえ知られていなかった。その謎多きアナゴの産卵場所が判明した◆水産総合研究センターなどの発表によると、日本沿岸に生息するマアナゴの産卵場所は日本最南端・沖ノ鳥島南方の海底山脈「九州―パラオ海嶺(かいれい)」付近だという◆ウナギ調査に出かけた際に沖ノ鳥島南方の太平洋で孵化から3〜4日後、全長5・8ミリの子を採取し、そこから産卵場所を特定した。成果はウナギ調査の副産物◆アナゴも漁獲が減少している。この発見と回遊路の解明が漁獲増へ資源管理に役立つよう待望する。

2012年2月24日13時46分  読売新聞)

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