HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 50122 Content-Type: text/html ETag: "f6076-1312-4b99ad7355db3" Expires: Fri, 24 Feb 2012 01:21:51 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Fri, 24 Feb 2012 01:21:51 GMT Connection: close 2月23日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)




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2月23日付 よみうり寸評

 〈無縁社会〉――寒々とした現実が広がっている。一人暮らしの老人が死んで発見されるのが〈孤独死〉なら、家族単位で人知れず死んで見つかるケースは〈孤立死〉などと呼ばれている◆さいたま市のアパートで60代の夫婦と30代の息子の一家3人、立川市のマンションで45歳の母と4歳の男児の2人。この2件の孤立死が相次いで発見された◆さいたま市の3人は餓死、立川市の母親は病死、その後、1人残された男児は重度の知的障害があり衰弱死らしい。いずれも死後1〜2か月とみられる◆NHKスペシャル「無縁社会〜“無縁死”3万2千人の衝撃〜」は2010年1月に放送された。〈無縁社会〉は引き取り手もない無縁死を追ったこの番組の造語◆血縁も地縁も社縁も、世間とのさまざまなつながりの崩壊した寒さは、孤独死から孤立死へ、家族ごと社会から孤立するような厳しい現実へと展開しているようだ◆大震災で強調された〈人間の絆〉の大切さはあらゆる人と人のつながりで言える。他人事(ひとごと)ではない。

2012年2月23日14時22分  読売新聞)

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