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2月21日付 よみうり寸評

 光市母子殺害事件の遺族・本村洋さんの13年に頭が下がる。苦しさに耐え、悩み続けながら「この国の社会正義が示された」と言えるところまでたどりついた◆20日、最高裁第1小法廷の傍聴席最前列。本村さんの膝に妻弥生さん(当時23歳)と夕夏ちゃん(同11か月)の遺影があった。1審の山口地裁では法廷への持ち込みは禁止されたものだ◆この変化も本村さんが理不尽な扱いと訴え続けた成果の一つだ。13年前、被害者の遺族は裁判の展開に全く無力、蚊帳の外の存在。そんな司法を本村さんたちが変えた◆全国犯罪被害者の会が生まれ、犯罪被害者保護法が施行された。この事件の判決も1、2審の無期懲役から最高裁で差し戻し。やり直し2審で死刑に◆これは加害者が少年であることを過度に重視することへの戒めだ。きのう、再度の最高裁判決で上告棄却、死刑確定へ。少年といえども重大な結果には責任を負わねばならないということだ◆本村さんの不屈の主張と行動がこの展開を引き出したとも言える。

2012年2月21日13時48分  読売新聞)

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