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2月18日付 よみうり寸評

 トマトが大人気だという。ナマはもちろんのこと、近所のコンビニではジュースが売り切れていた◆「トマトに脂肪燃焼効果があるらしい」との研究成果を先週末、京都大学が発表したため健康効果が注目されたようだ。発表資料には「トマトが赤くなると医者が青くなる」という欧州の古い(ことわざ)まで紹介されている。確かにトマトを食べたくなる◆ただ、動物実験で確かめただけなので人に効果があるか定かではない。実験結果から考えると、人の場合、毎食時に200ミリ・リットルのジュースを飲まないと効果がない点も懐には厳しい◆世界の肥満データにも合致しない。農林水産省によると例えば、米国民1人当たりの年間トマト消費量は45キロ・グラム。日本の5倍だが、肥満者の比率は先進諸国1位。日本の10倍に達する◆権威ある京大の研究だけにトマトに引き寄せられる人は多いのだろう。赤くて丸い形は食卓の彩り。甘みと酸味、(うま)みも魅力的だ◆食べて痩せる。そんな「医者が青くなる」効果も果たして、あるかどうか。

2012年2月18日13時44分  読売新聞)

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