HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 50019 Content-Type: text/html ETag: "ad63b-137a-4b8e5697a1e1c" Expires: Wed, 15 Feb 2012 01:21:20 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Wed, 15 Feb 2012 01:21:20 GMT Connection: close 2月14日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)




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2月14日付 よみうり寸評

 アメリカ国歌を歌って「これまで聞いたことのない最高のパフォーマンス」と評された。1991年のスーパーボウルでの独唱◆大きなスタジアムを圧する伸びやかな声量はホイットニー・ヒューストンならではだった。音楽評論家・安倍寧氏の追悼文を借りれば「持ち前の(きょう)(じん)なのど、したたかな歌唱力、歌詞の明晰(めいせき)な伝達力あってこその」話だ◆その大きな才能に恵まれたヒューストンさんが突然世を去った。米音楽界最高の栄誉であるグラミー賞の授賞式前日の悲報。ホテルの浴室で倒れていた◆48歳の死は早すぎる。〈光と影〉が何度も交錯した波乱の人生だった。光り輝いたステージと薬物やアルコール依存症との戦いと。山あり谷ありの歩みだった◆歌手のボビー・ブラウンと結婚したあたりから彼女の悲運が始まった。夫は薬物所持で逮捕されたり、家庭内暴力を振るったり。彼女自身の大麻所持も発覚した◆後に離婚、治療施設へ入るなど、復活への努力も続けたが、もう生であの声を聞ける日は戻らない。

2012年2月14日13時55分  読売新聞)

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