HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 49875 Content-Type: text/html ETag: "e8c7-12fd-4b880bb650141" Expires: Thu, 09 Feb 2012 21:22:23 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Thu, 09 Feb 2012 21:22:23 GMT Connection: close 2月9日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)




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2月9日付 よみうり寸評

 掘削中の海底トンネルに突然、大量の海水が流れ込んだ。岡山県倉敷市の水島コンビナートの一角で起きた事故に慄然とする◆辛うじて1人が脱出したが、5人が行方不明。濁った水とがれきに阻まれ、捜索もままならない。なぜこんな惨事を招いたのか。原因もつかめない状況だ◆これもまた〈想定外〉の異常出水という人もいる。まだ情報の少ない段階ではあるが、〈「想定外」の(わな)〉という言葉を思い浮かべた。柳田邦男氏が東日本大震災と原発について書いた近著のタイトルだ◆海底トンネルを掘削する日本のシールド工法には高い評価がある。関門、青函など歴史もあり、トルコ・ボスポラス海峡でも採用されている◆その実績による自信に思わぬ「罠」がなかったか。掘削の様子を地上で監視するモニター室は事故当時、無人で録画機能もなかった。以前掘ったトンネルが近くにあり、今回は地質調査もしていない◆原発の「安全神話」とは質こそ違え、どこかに安全の過信はなかったか。徹底検証の必要がある。

2012年2月9日13時48分  読売新聞)

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