HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 50104 Content-Type: text/html ETag: "f4d89-12c0-4b81c59202016" Expires: Sun, 05 Feb 2012 03:21:50 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sun, 05 Feb 2012 03:21:50 GMT Connection: close 2月4日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)




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2月4日付 よみうり寸評

 男が甘味専門の役所を訪れ、ぜんざいを注文したところ、窓口をたらい回しにされた揚げ句、ようやく口にできた。ところが今度は味がせず…◆落語の「ぜんざい公社」は、「甘い汁はうちで吸っています」という役人の言葉でオチがつく。笑えぬオチが待っていそうなのが国の出先機関改革である◆国土交通省の地方整備局などの権限や職員を、地域ブロックの自治体の広域連合組織に移管する内容だ。これに官僚が激しく抵抗している。国交省は組織の長に、「知事兼任は不可」という案を出したこともある◆「長には官僚を」と言っているようなものだ。「兼任可」で収まったが、天下りという「地雷」は、まだ残ったままである◆首相は「地雷を踏まぬようにしたい」とけん制した。改革が頓挫すれば、官僚のもくろみ通りとなり、実現しても「ぜんざい公社」化した組織ならご免だ◆ここからがまさに正念場である。「白アリがたかることがないよう、祈ってやまない」。首相には、こうエールを送っておく。

2012年2月4日14時02分  読売新聞)

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