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2月5日付 編集手帳

 山好きで、本紙にもう14年も山行記を連載しているシンガー・ソングライター、みなみらんぼうさんが、中高年登山について書いたコラムに、こんな(くだり)がある◆<中年のうちは“山は逃げない”。また次に登ろう、というのが当てはまるが、高齢者には“山は逃げなくても年が逃げて行く”ので、中年と高齢者では山に対する切実さが全然違う>◆だからだろうか、中高年登山がブームと言われる近年、警察統計で山岳遭難者数が最も多いのは60代だ。次いで70代、50代。“年が逃げる”と思えば無理をして、進む、引き返すの判断を誤ることがあるのかもしれない◆20〜30代の登山人口がここ数年で激増したという統計もある。人気の富士、高尾山などに魅了された若い「山ガール」が、夫を恋人を山へ導く。90年代半ばの「百名山ブーム」のような現象が、違う年代層、目的で再燃する、と言う人もいる◆らんぼうさん、こう結ぶ。<あるピークを越したらゆっくりと安全に下山に向かわねばならない。これがルールである。なんと人生のやり方に似ていることだろう>。山との付き合い方は人の生き方にも似て。

2012年2月5日01時34分  読売新聞)

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