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1月31日付 よみうり寸評

 雪を花に例えるなどは雪の浅い国の楽しみ。雪深い国では雪のために力を尽くし財を費やし千辛万苦する◆越後の人、鈴木牧之は「北越雪譜」にそんなことを書き連ねている。「年ごとに幾丈の雪を()ば何の楽しきことかあらん」など恨み言のような文章もある◆31日から日本の上空に強い寒気が流れ込み、2月3日頃にかけて北日本から西日本の日本海側が大雪になる恐れがあると気象庁。多数の死者を出した平成18年豪雪に匹敵する積雪の可能性もある。雪下ろし、除雪中の事故などに十分な注意が必要だ◆昨年の地震で傷ついていたとはいえ、長野県栄村で鉄骨製の中条橋(長さ95メートル、幅6メートル)が真っ二つに折れ川に落ちたのは今冬の豪雪を象徴している◆橋には約3メートルもの積雪があり、その重みに橋脚が耐えかねた。すでに3メートル、4メートル超の積雪が各地にある。それに手をつかねているご老人などへの支援も必要だ◆江戸期の雪国百科全書といわれる北越雪譜の時代に比べれば近年の積雪は少ないようだが、今冬は心配だ。

2012年1月31日13時48分  読売新聞)

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