HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 48846 Content-Type: text/html ETag: "1cfa2-1217-4b70c216e8664" Expires: Sun, 22 Jan 2012 02:22:51 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sun, 22 Jan 2012 02:22:51 GMT Connection: close 1月22日付 編集手帳 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)




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1月22日付 編集手帳

 同じ時期に、同じテーマで配給会社3社の作品が競合するというのは、日本映画史上初めてのことだという。一昨年6月の奇跡の帰還で、日本中を沸かせた小惑星イトカワの探査機「はやぶさ」のこと◆1作目は昨年10月公開。来月2作目、3月には3作目が封切られる。主役のJAXA(宇宙航空研究開発機構)研究者たちを演じるのは、公開順に竹内結子、渡辺謙、藤原竜也さん◆岩石サンプルの採取に成功したものの通信途絶で46日間行方不明になり、エンジン不良、燃料漏れにも見舞われるという苦難の旅の筋書きは変わらない。ゆえに主人公を中心とした人間エピソードが各作品を性格づけている◆2作目『はやぶさ 遥かなる帰還』を試写で見た。困難に直面しても自分たちの力を信じ、決して諦めず前に進もうとする研究者らの姿に、東日本大震災の被災地の人々が重なった。大気圏再突入で「はやぶさ」が燃え尽きるシーンでは、なぜいつも涙腺が全開になるのだろう◆後継機「はやぶさ2」の開発が始まった。2年後の打ち上げを目指している。宇宙開発予算は削減傾向だが、もう一度夢を見たい。

2012年1月22日01時16分  読売新聞)

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