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1月19日付 よみうり寸評

 4月入学を全廃し秋入学へ移行しようというプランを打ち出した当の東京大学も元はと言えば、1920年(大正9年)までは、9月が新学年の始期だった◆いや、東大ばかりか、この年まで当時の各帝国大学、旧制高校はみな同様だったし、明治前半の日本では大学はじめ小学校まで学年始期は9月が多かった◆「学校ことはじめ事典」(佐藤秀夫著)によると、最初に学年始期を4月にしたのは1886年(明治19年)の高等師範学校(のちの東京教育大、筑波大)だった◆ここから4月入学が広がるのだが、小学校は1892年(明治25年)からだ。今では考えられない話だが、それまで入学は随時もしくは毎月初めだった◆4月入学としたのは国や県の会計年度に合わせたためというが、そもそもの師範学校の場合は9月入学では4月からの陸軍の徴兵に先を越されるからだ◆今回の東大の「秋入学」も人材(留学生)獲得が一つの狙い。定着して久しい「桜咲く4月の入学」に東大が投じた一石、波紋を広げそうだ。

2012年1月19日13時59分  読売新聞)

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