HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 48403 Content-Type: text/html ETag: "f660d-11fe-4b6c6450d530c" Expires: Thu, 19 Jan 2012 02:21:46 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Thu, 19 Jan 2012 02:21:46 GMT Connection: close 1月18日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)




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1月18日付 よみうり寸評

 世の試験制度の源流とされる中国の〈科挙〉は6世紀に始まった。時代が下がるに従って複雑化、弊害も目立つようになり1904年の科挙を最後に廃止された◆ひるがえって、わが国の大学入試センター試験のこと。今回から新しい試験方法を導入したが、そのためトラブルが続出した◆原因がもっぱら試験を実施する側のミスというのが情けない。過去最大という混乱に、科挙の末路を思い浮かべたが、これではセンター試験の制度そのものの存在価値が問われる◆試験方法に変更があったにせよ、監督者が十分理解していないとはひどい。「担当者の自覚や緊張感が足りない」と平野文部科学相◆緊張感を欠いた〈(あり)の一穴〉は先日、治安関係で指摘したばかり。「問題は刑務所で印刷するから漏れない」とかつての大学入試は厳正無比を誇ったものだが、今や刑務所も試験監督も威張れない◆「人生がかかっているのに」と受験生。「センター試験は無用の長物、個々の大学の試験で十分」と言われても仕方がない。

2012年1月18日13時55分  読売新聞)

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