HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 48676 Content-Type: text/html ETag: "f2b42-11fb-4b5e922ce501d" Expires: Mon, 09 Jan 2012 20:21:16 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Mon, 09 Jan 2012 20:21:16 GMT Connection: close 1月7日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)




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1月7日付 よみうり寸評

 箱根駅伝の興奮がいまだに冷めないでいる。優勝した東洋大の酒井俊幸監督も、5区で新記録を出した柏原竜二選手も福島の出身というせいもある◆酒井監督は約3年前に急きょ、前任者から後を託された。早朝練習の前、黙々と自らグラウンド整備をする。30代の指導者に当初は反発もあっただろうが、ひたむきな姿が部員の信頼を引き寄せたに違いない◆柏原選手は監督が発掘した逸材だ。箱根の険峻(けんしゅん)を、歯を食いしばって走った。おなじみの姿だが、福島の人たちの目には、今の自分とだぶって見えたことだろう◆快走後の談話には、古里への思いがにじんだ。「僕が苦しいのは1時間ちょっと。福島の人に比べたら全然きつくない」◆メキシコ五輪のマラソン銀メダリスト、君原健二さんは「駅伝は人生に似ている。仕事や責任を皆で分かち合い、やり遂げていくところに通じる」と話す◆今年は復興に向けた長い坂の出発地点でもある。柏原選手の言葉をたすきに掛けて上りたい。福島の人に比べたら…と。

2012年1月7日14時06分  読売新聞)

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