HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 49314 Content-Type: text/html ETag: "f1de0-12f2-4b5f25e02d3bc" Expires: Sat, 07 Jan 2012 23:22:48 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sat, 07 Jan 2012 23:22:48 GMT Connection: close 1月8日付 編集手帳 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)




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1月8日付 編集手帳

 天皇、皇后両陛下が昨年詠まれた歌を、元日の紙面で拝見した。天皇陛下の歌。<被災地に寒き日のまた巡り来ぬ心にかかる仮住まひの人>。仮設住宅に暮らす人々を思いつつ詠まれた◆皇后さま。<「生きてるといいねママお元気ですか」(ふみ)項傾(うなかぶ)し幼な児眠る>。行方不明の母に手紙を書きながら眠ってしまった岩手県宮古市の昆(まな)()ちゃん(5)の写真を本紙で目にし、いじらしさに打たれて詠まれた◆両陛下の計8首のうち7首は、東日本大震災に関連した内容である。天皇陛下は一般参賀のあいさつでも、震災や豪雨の被災地の復興と、国民の幸福を願われた。繰り返す天災に、深く心を痛められた1年だった◆天皇陛下は、17年前の阪神大震災の際にも兵庫県を見舞い、被災者を思いやる歌を詠まれている。<なゐをのがれ戸外に過す人々に雨降るさまを見るは悲しき>◆23年前のきょう8日は新元号「平成」がスタートした日である。即位後、陛下は大きな自然災害のたびに、進んで被災地へ足を運ばれてきた。皇后さまとともに被災者の前に膝をついて、優しく語りかけるお姿が、歌の向こうに浮かぶ。

2012年1月8日01時07分  読売新聞)

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