
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 50528 Content-Type: text/html ETag: "2f4fc8-1669-4b5ca67c1ad27" Expires: Fri, 06 Jan 2012 00:22:08 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Fri, 06 Jan 2012 00:22:08 GMT Connection: close
![]() 平田容疑者逮捕 依然「オウム」の警戒は怠れぬ(1月6日付・読売社説)大みそかの深夜、突然の出頭だった。 オウム真理教による目黒公証役場事務長拉致・致死事件で、警察庁に特別手配されていた平田信容疑者が逮捕された。逃亡生活は17年近くに及んだ。 昨年11月、公判開始から16年余を経て、すべてのオウム事件の刑事裁判が終結したばかりだった。新たな容疑者逮捕は、オウム事件が全容解明にはほど遠い状況にあることを、改めて社会に思い知らせたと言えるだろう。 それにしても、なぜこの時期の出頭だったのか。 平田容疑者は一時期、捜査当局から国松孝次・元警察庁長官銃撃事件への関与を疑われていた。事件が一昨年3月、公訴時効になったことで、「間違って逮捕されることはないと思った」と、出頭を決意した理由を述べている。 だが、その後も「なかなか踏ん切りがつかず」、結局大みそかの出頭となったという。 この説明には疑問が残る。平田容疑者の逮捕が、教団元代表の松本智津夫死刑囚ら13人の死刑確定者の執行スケジュールに影響を与える可能性があるためだ。 共犯者が公判中の場合、法務省は原則、死刑確定者の執行を見送る運用をしている。捜査関係者は「松本死刑囚らの執行を遅らせる作戦だろう」と指摘している。出頭の真の動機解明が急務だ。 逃亡中の足取りや、協力者の有無の徹底捜査も欠かせない。オウム関係者らが、組織的に逃亡を助けていたのではないか。地下鉄サリン事件で特別手配中の2容疑者との接触はなかったのか。 公証役場事務長の遺族は、裁判での真相解明に期待をかけている。オウムとの決別を強調する平田容疑者には、知る限りの真実を法廷で述べてもらいたい。 容疑者出頭時の警察対応のまずさは、強く批判されて当然だ。 最初に名乗り出た警視庁本部では、警備の機動隊員がとりあわず、近くの警察署へ行くよう指示していた。現場に緊張感が欠けていたのではないか。片桐裕・警察庁長官は5日の記者会見で、「対応は適切でなかった」と認めた。 6000人を超す被害者を出したオウム事件に「風化」などあり得ない。経緯を検証し、今後の捜査に生かす必要があろう。 教団は現在も「アレフ」「ひかりの輪」を中心に約1500人の信者を抱えている。施設周辺の住民らは不安を訴え続けている。 警察、公安調査庁は捜査と監視を緩めてはならない。 (2012年1月6日01時26分 読売新聞)
![]() 東京本社発行の最終版から掲載しています。
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