
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 48894 Content-Type: text/html ETag: "f2dfb-1212-4b5caa5cc2313" Expires: Thu, 05 Jan 2012 22:22:15 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Thu, 05 Jan 2012 22:22:15 GMT Connection: close
![]() 1月6日付 編集手帳いい仕事をしても認めてもらえないときがある。もっといい仕事をした人の陰に隠れて、目立たない。「それに比べてお前は…」と逆に冷たい視線を浴びる。東京五輪でバレーボール男子チームはその悔しさを味わった◆“東洋の魔女”の金メダルに世間は熱狂し、男子の銅メダルには見向きもしない。日本バレーボール協会は祝賀会に男子チームを招くのをうっかり忘れた◆当時のコーチ松平康隆さんに回想がある。〈「よーし今に見ていろ」私は金メダルの亡者になった。一番大切な一人息子も亡くした。もう世界一になることだけが生きがいだった〉(『若い日の私』)◆大古や横田、猫田という名選手を育て、鬼監督として「金」を手にするのは8年後のミュンヘンである。バレーひと筋に生きて松平さんが81歳で死去した◆回想にある息子さんとは、事故で亡くした康昌君(11歳)である。決勝で東ドイツを破り、悲願をかなえた大歓声のなかで、日本から持参した形見の筆箱に「父さんは勝ったぞ」と、そっと語りかけた。ミュンヘン五輪はもう40年の昔だが、松平さんというと、この挿話を思い出す。 (2012年1月6日01時44分 読売新聞)
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