
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 49641 Content-Type: text/html ETag: "ad63b-169c-4b4ecfdf00f32" Expires: Sun, 25 Dec 2011 22:21:08 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sun, 25 Dec 2011 22:21:08 GMT Connection: close
![]() 反プーチンデモ ロシアに「法の支配」が必要だ(12月26日付・読売社説)ロシアのプーチン首相の強権的な政治手法に反発する大規模なデモは、長期執権への不満の表れだろう。 ソ連の解体から20年、ロシアが今日、抱える矛盾が露呈したと言える。 デモは、12月の下院選直後、選挙に不正があったとしてやり直しを求める形で始まった。不正工作の証拠という映像が、インターネットで流され、火がついた。 24日は、モスクワだけで約3万人(内務省発表)が集まり、プーチン時代では10日を上回る大規模な反政府集会となった。選挙不正を批判するだけでなく、「プーチンなきロシアを」と、退陣を求める声が公然とあがった。 プーチン氏が大統領、首相として実権を握った12年間で、政治はひとまず安定し、原油高の追い風を受け経済成長も遂げた。 だが、相次ぐデモは、来年3月の大統領選出馬で長期執権をもくろむプーチン氏への不満の高まりをうかがわせるものだ。 反プーチン集会の参加者に、経済成長で台頭した中間層やインテリが多かった点が注目される。 背景には、一向に近代化しない政治への怒りがあるのだろう。与党と癒着した官僚組織に、汚職が 政権は下院選で、与党に有利になるよう、テレビを宣伝道具として駆使した。選挙の前提となる「公正さ」を欠いたことが、政権批判に拍車をかけた。 プーチン首相は、下院選のやり直しを拒否している。大統領選では不正防止策を講じると約束することで、切り抜ける構えだ。 野党側に有力候補者がいないため、プーチン首相の大統領返り咲き戦略は揺らいではいない。 だが、権力者にもルール順守が求められるのは当然だ。「法の支配」の確立は、ソ連崩壊以来の重要な課題だ。首相は、デモが提起した問題を重く受け止め、法治主義を徹底する必要があろう。 プーチン首相は、対外政策でも課題に直面している。 首相は、旧ソ連諸国の経済統合を図る「ユーラシア同盟」構想を提唱しているが、旧ソ連諸国は、欧米との関係を深めており、主導権を握ろうとするロシアへの警戒感が根強い。 また、18年もの交渉の末、世界貿易機関(WTO)へ、ロシアは来年正式加盟することになった。ロシアが西側の資本呼び込みを本気で図るつもりなら今後、WTOルールや国際的商慣行を順守することが強く求められよう。 (2011年12月26日01時17分 読売新聞)
![]() 東京本社発行の最終版から掲載しています。
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