HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 48088 Content-Type: text/html ETag: "f4f09-1380-4b474590f6090" Expires: Mon, 19 Dec 2011 23:21:46 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Mon, 19 Dec 2011 23:21:46 GMT Connection: close 12月20日付 編集手帳 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)




現在位置は
です

本文です

12月20日付 編集手帳

 薄暗い夕暮れどき、行き会う人の見分けがつかない。あれは、さて、誰だろう? ()そ、彼は――「たそがれ」の語源といわれる◆民を飢えさせ、国際社会から孤立したたそがれの金王朝は「誰そ彼」の人に引き継がれる。北朝鮮の国営メディアは最高指導者の金正日(キムジョンイル)・朝鮮労働党総書記(69)が死去し、三男・正恩(ジョンウン)氏(28)の統治に移行すると伝えた。正恩氏なる人物の、人となりも、信条も、いまだに謎である◆(うそ)八百とは言わないが、「軍事、語学、コンピューターの天才」といった嘘七百九十九ほどの官製宣伝が聞こえてくるのみで、何ひとつとしてつまびらかでない◆薄暮の時刻を別名「逢魔(おおま)が時」という。権力基盤が脆弱(ぜいじゃく)なときは、お粗末な内政から国民の目をそらすべく、外国相手の危険な挑発行為に走る懸念もぬぐえない。総身を神経にして不測の“魔”に備えつつ、「拉致」と「核」の糸口をもとめて、対話4分、圧力6分で巧妙に、効果的に、揺さぶりをかけていく。野田外交の腕前が試されよう◆夕暮れどきは本来、家路につく刻限である。横田めぐみさんをはじめとする、すべての拉致被害者の。

2011年12月20日01時21分  読売新聞)

 ピックアップ

トップ
現在位置は
です