HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 48244 Content-Type: text/html ETag: "ad72d-11d0-4b4427286ef39" Expires: Mon, 19 Dec 2011 02:22:17 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Mon, 19 Dec 2011 02:22:17 GMT Connection: close 12月17日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)




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12月17日付 よみうり寸評

 「参加国の間に勝者も敗者もない。勝ったのは、環境だ」――。1997年、各国の激しい応酬の末に京都で議定書が採択されると、ある国の代表はこう語った◆世界が手を結び、地球温暖化対策に取り組もうという機運が盛り上がった。あれから14年、先進国に温室効果ガスの排出削減を義務付けた京都議定書を取り巻く状況は大きく様変わりした◆経済発展が著しい中国など、新興国が排出するガスの量が増え続けている。先進国が排出量を減らすだけでは、もはやどうにもならない◆古都の名を冠した議定書は、なじみ深いが、今となってはほころびだらけだ。来年いっぱいで期限切れとなるこの削減ルールは、もうお役ご免となるべきところが、先の国際会議で当面の延長が決まった◆カナダは議定書を「過去のもの」と断じ、締約国として初の脱退を表明した。日本は脱退こそしないものの、削減義務を受け入れず、自主削減の道を歩む◆世界が「京都」に別れを告げ、より良いルールを作り上げなければならない。

2011年12月17日13時49分  読売新聞)

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