HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 47710 Content-Type: text/html ETag: "2f58f2-11d0-4b3b5767d2c5b" Expires: Sat, 10 Dec 2011 20:22:21 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sat, 10 Dec 2011 20:22:21 GMT Connection: close 12月10日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


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12月10日付 よみうり寸評

 小惑星探査機「はやぶさ」の人気が衰えない。昨年6月の帰還から1年半が過ぎた。それでも来年早々、「はやぶさ」を題材にした新作映画が2本続けて公開されるほどだ◆搭載機器のトラブル続発を乗り越えながら小惑星の岩石片を採取し、宇宙を約60億キロ旅して地球に持ち帰った。もうダメか、を次々克服する「はやぶさ」の姿に共感する人は多いのだろう◆その後継機として文部科学省が開発してきた「はやぶさ2」が大ピンチだ。政府が来年度の事業費73億円の削減を決め、中止に追い込まれる恐れが出てきた◆目標とする小惑星と地球の位置関係から探査機の飛行軌道を計算すると、2014年か翌年に打ち上げる必要がある。予算を削ると製造が間に合わない◆世界に注目された「はやぶさ」を実現した技術が途絶えてしまう、と懸念する声も広がる。日本の宇宙開発への大打撃だ◆財政状況は厳しい。が、「はやぶさ」のように、宇宙探査機が国民を勇気づけることもある。もうダメか。思案のしどころだ。

2011年12月10日13時37分  読売新聞)

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