HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 47882 Content-Type: text/html ETag: "2f591f-11cb-4b328f1a4a566" Expires: Sat, 03 Dec 2011 21:21:47 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sat, 03 Dec 2011 21:21:47 GMT Connection: close 12月3日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


現在位置は
です

本文です

12月3日付 よみうり寸評

 禁錮2年の実刑に男は不満げに吐き捨てた。「俺が悪いの?」。大阪市で5月、男性2人が死亡した交通事故を巡って、大阪地裁が先月、男に言い渡した判決だ◆男は交通量の多い国道を自転車で横断していた。これを避けようとした乗用車が左車線に回避。そのあおりで後続のタンクローリーが歩道に乗り上げ人をはねた◆起訴されたのは男だけ。クルマの2運転手は嫌疑不十分で不起訴。2人の回避行動はやむを得ず、自転車が事故を誘発した、という判断だった◆「不公平な処分」。そう映ったのだろう。男は公判中もすねた様子。「自分が謝ったら不利になる」「俺が悪かったのなら、すみません」◆男の言葉に裁判官は怒気を含んで言い返した。「あなたが謝る謝らないで有罪無罪を決める裁判官はいません」。男は判決にかみついてはみたものの、後で反省したのか控訴を断念した◆自転車のマナー違反は目に余る。警察庁は取り締まりの強化に乗り出している。謝って済むのなら、裁判官…いや、警察はいらない。

2011年12月3日13時58分  読売新聞)

 ピックアップ

トップ
現在位置は
です