HTTP/1.1 200 OK Date: Fri, 25 Nov 2011 23:21:30 GMT Server: Apache/2 Accept-Ranges: bytes Content-Type: text/html Connection: close Age: 0 東京新聞:化粧品のことを、時々、カタカナ語でコスメティック、略してコ…:社説・コラム(TOKYO Web)
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【コラム】

筆洗

 化粧品のことを、時々、カタカナ語でコスメティック、略してコスメというようだが、英語cosmeticsには別の意味もある▼「表面的手直し」「ぼろ隠し」…。筆者には化粧品が何故そういう意味になるのか、さっぱり分からないが、とにかく、辞書にはそう書いてある。「手直し」といえば、米軍で働く民間人(軍属)の裁判権の運用が見直されたのだという▼日米地位協定では、公務中の犯罪は日本に裁判権がない。軍が公務中だといえばお手上げ。今回、米側が刑事裁判にかけぬと決めた場合、日本は「裁判権を行使したい」とお願いができ、米側は「好意的考慮を払う」ことで日米政府が合意したらしい▼沖縄で今年一月、交通死亡事故を起こした軍属が不起訴になったのを、検察審査会が「起訴相当」と断じたのが発端。運用見直しを受け、その軍属は昨日、起訴された。だが、泣き寝入りしてきた人の多さを思えば、手放しでは喜べぬ▼しかも、おかしな協定の中身は手つかずで、米側は単に運用改善に応じただけ。それも米側の「好意」にすがる内容…。普天間問題がらみで住民感情の慰撫(いぶ)を狙った節も。何にせよコスメの臭いがふんぷんだ▼まさか、そんな程度の“粧(よそお)”いに“化”かされる日本政府ではあるまい。わが外相が「重要な進展だ」と胸を張っているように見えたのは、きっと気のせいだ。

 

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