HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 48081 Content-Type: text/html ETag: "11eb65-12ba-4b273c4b93bcc" Expires: Fri, 25 Nov 2011 00:21:48 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Fri, 25 Nov 2011 00:21:48 GMT Connection: close 11月24日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


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11月24日付 よみうり寸評

 〈落語は人間の(ごう)の肯定である〉―落語家立川談志はこの自説を自分の人生でも貫いて生きたと見る。落語の登場人物のようにさまざまな振る舞いをしてみせた◆天才肌の芸は通をうならせた。反面、風雲児、異端児、問題児、破天荒な行動……さまざまに言われもした。そんな談志さんには毀誉褒貶(きよほうへん)がついて回った◆落語協会の脱退、立川流の旗揚げ、参院議員当選、沖縄開発庁政務次官のポストは36日で棒に振る。二日酔いで記者会見した末だった。放言、毒舌数限りなし◆「物議を醸したことがあったが、むちゃを演じていたような気がする。神経の細やかなところがあるんです」と上方落語の桂米朝さん。さすがによく見ている◆「落語家立川談志はかっこよかった。が、最期は最高に優しいお父さんだった」と長女松岡弓子さん。噺家(はなしか)には無情の喉頭がんだったがこの言にもって(めい)すべし◆「談志が死んだ」は上から読んでも下から読んでも同じ。新聞(報知など)のこんな見出しまで予想して去った奇才の死を悼む。

2011年11月24日13時49分  読売新聞)

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