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11月19日付 よみうり寸評

 師匠はいつも「心の力」の大切さを説いた。大相撲の関脇稀勢の里は、その言葉をかみしめながら土俵に上っているのだろう◆九州場所は大関取りをかけた勝負の場所。その直前に師匠の先代鳴戸親方(元横綱隆の里)が急死した。「恩返しできるよう、師匠に指導してもらった相撲を取る」と涙ながらに誓った◆18歳だった2004年の九州場所、史上2番目の若さで新入幕を果たした。「大器」と注目された。強い日本人力士の登場を願うファンからは、「大相撲の未来を担え」と声援が飛んだ◆その期待と裏腹に成績は伸び悩み、師匠は「自分の相撲を信じていないからだ」と叱咤(しった)した。〈(まれ)なる勢いを〉との願いが込められたしこ名が泣く時期もあった◆何より必要だった自信を手にしたのが、横綱白鵬の連勝を63で止めた1年前の一番だったのではないか。あれから白星が増えた。ライバル琴奨菊に大関取りで先を越された悔しさもあるだろう◆6日目までで5勝1敗。「心の力」が問われるのは、まさにこれからだ。

2011年11月19日13時44分  読売新聞)

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