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11月17日付 よみうり寸評

 〈ラブラドルレトリバー〉――北海道浦臼町の河川敷で横転していた乗用車の中で、祖父と孫娘を守った「ジュニア」の犬種だ◆原産地イギリスの鳥猟犬。ラブラドルはカナダ東部の地名だが、19世紀にこの地方の犬をイギリスに移入し、品種改良して生まれたので、この名になった◆温和な性格。忍耐強く知能も高い。訓練すれば、教えを着実に習得するので、近年は盲導犬としても評価が高い。水泳が得意で水鳥猟には最適だ。被毛は長くないが、下毛は稠密(ちゅうみつ)で脂質に富む。寒さにも非常に強い◆「ジュニア」はこんなラブラドルレトリバーの資質を十分に備えているのだろう。救われたのは北海道奈井江町の相馬愛政(よしまさ)さん(81)と孫娘の木村澄海(すかい)ちゃん(3)◆相馬さんが運転を誤って、河川敷に転落したらしい。15日夕から16日昼に救出されるまで澄海ちゃんは「ジュニア」を抱いて車中で過ごした。零下3度以下の雪の夜。2人は足に凍傷を負っただけ◆愛犬のすぐれた資質と体温が2人を救った。聞けば心も温まる。

2011年11月17日13時48分  読売新聞)

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