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11月14日付 よみうり寸評

 女子サッカー・なでしこリーグの首位INAC神戸レオネッサが12日、初のリーグ制覇を決めた◆最終節の1試合を残しているが、開幕からここまで12勝3分け、負けなしで優勝の可能性も大だ。レオネッサはイタリア語で雌ライオン。初優勝おめでとう◆このチームには今季補強したMF沢穂希、FW大野忍、DF近賀ゆかりに、生え抜きの主将でFWの川澄奈穂美らなでしこジャパンの日本代表選手が7人もいる。優勝して当たり前の声も聞こえるが、移籍組がチームによく溶け込んで引っ張った◆沢を中心にしたパス回し、リーグの得点王を争う大野と川澄の決め手などはジャパンを思わせた。史上、女子のサッカーが今年ほど注目されたシーズンはなかった◆なでしこリーグの観客動員数を昨年と今年、あるいは今年のW杯金メダルを境にした前後を比べれば、それが分かる。歴然の大差だ。レオネッサがその先頭にいた◆東日本大震災始め重苦しいことの続く今年、なでしこの笑顔は何よりの〈元気の(もと)〉だと思う。

2011年11月14日13時52分  読売新聞)

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