
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 47520 Content-Type: text/html ETag: "fe41f-1216-4b1b43b40a4a3" Expires: Mon, 14 Nov 2011 20:22:16 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Mon, 14 Nov 2011 20:22:16 GMT Connection: close
![]() 11月15日付 編集手帳ものの本によれば、紅葉が美しく色づくには三つの条件があるという。昼間の日差し、夜の冷気、そして水分である◆悩みと苦しみ(冷気)に打ちひしがれ、数かぎりない涙(水分)を流し、周囲からの温かみ(日差し)に触れて、人の心も赤く、黄いろく色づく。紅葉の原理は、どこかしら人生というものを思わせぬでもない◆〈濃いも薄いも数ある中に…〉。唱歌『紅葉』そのままの彩りが山すそを縁取る。この週末、所用で福島県郡山市を訪ねた行き帰り、新幹線の車窓から眺める紅葉はいつもの秋にまして目にしみた◆東北の被災者は、この8か月余りで一生分の冷気と水分を味わった人たちである。復興に、がれきの処理に、除染に、日本人一人ひとりが可能な限りの“日差し”を持ち寄らなくてどうする――と、自戒をこめて思う◆紅葉は日本人に深く愛されて、慣用句にも用いられてきた。乳幼児のかわいらしい手のひらを「モミジのような手」と言い表し、恥ずかしさなどで顔を赤らめることを「モミジを散らす」と表現する。身を省みれば、モミジを散らすこと、なきにしもあらずの晩秋である。 (2011年11月15日01時18分 読売新聞)
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