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11月6日付 編集手帳

 謹賀新年。昨年を振り返りますと、毎朝、目がさめるたびに、何かしら世の中に信じられないようなことが起こっていて、心が安まるひまのない一年でした。日本中に自然災害が吹き荒れ…◆安藤百福さんが96歳の時、2007年元旦付の年賀状の書き出しだ。インスタントラーメン発明王は味わい深い文章や言葉も多数残した。語録「安藤百福かく語りき」(中央公論新社)に〈最後の年賀状〉として紹介されている◆安藤さんは年賀状や年頭所感を大切にし、じっくりとしたためた。06年も確かに、豪雪、豪雨、竜巻などで大変な年ではあったが、では今年を、存命ならばどう振り返るだろう。天国から頂戴できないものかと(おも)う◆全国で年賀はがきの販売が始まった。未曽有の災厄の中で、どんな賀詞がよいかと悩んでいる人も多いようだ。特に被災地の知人宛ては難しい。ならば安藤さんのように言葉を尽くしてはいかがだろう◆今こそ、近況と心境を丁寧に伝え合いたい。できれば復興支援にもあてる寄付金付き年賀はがきで。〈最後の年賀状〉は次代の子供たちに期待する言葉で前向きに締められていた。

2011年11月6日01時46分  読売新聞)

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