HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 47842 Content-Type: text/html ETag: "2f57f3-11fe-4b0a548072a7c" Expires: Wed, 02 Nov 2011 01:22:48 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Wed, 02 Nov 2011 01:22:48 GMT Connection: close 11月1日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


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11月1日付 よみうり寸評

 〈それを捕らえようにも、それは身体がないからできないけれど、それが人を捕らえると頭がクラクラ、めまいがするものなあに〉――タイのなぞなぞで答えは「水」◆〈水かさが増した。急いで()め〉――これはタイのことわざ。「時はきた、さあ、時機をのがすな」「時機到来」のことだ◆タイの川は雨期が終わる10月ごろから水かさが増し始め、川岸から水が汲みやすくなるのでこんなことわざがある。時には道路で魚釣りもできるというが、今回の大洪水は頭がクラクラではすまない。とんでもない時機到来だ◆アユタヤ県の工業団地の浸水でホンダ、TDKなど多くの日本企業が大打撃を受けた。水没の影響はなお数か月以上続く見通しという◆タイには〈水が引いて木株が現れる〉ということわざもある。これは洪水の間は隠れていた木株(旧悪)が、水が引けば、露見するということ◆この大洪水はタクシン派と反タクシン派が長く政争に明け暮れ、治水をおろそかにしてきた人災の側面があるともいわれる。

2011年11月1日14時03分  読売新聞)

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