
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 48940 Content-Type: text/html ETag: "346f8-1651-4b03625d85ad6" Expires: Wed, 26 Oct 2011 20:21:21 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Wed, 26 Oct 2011 20:21:21 GMT Connection: close
![]() サイバー攻撃 情報共有し防御対策に生かせ(10月27日付・読売社説)日本の安全を脅かすサイバー攻撃が拡大する様相を見せている。 三菱重工業など防衛産業へのサイバー攻撃が判明したのに続き、衆議院のサーバーや議員の公務用パソコンのウイルス感染が発覚した。 アジアや北米などの在外公館でも今年6月以降、コンピューターが外部から情報を抜き取るウイルスに相次いで感染していた。 防衛、内政、外交の各分野の機密情報を標的にしたサイバー攻撃の可能性が高い。 極めて深刻な事態だ。サイバー攻撃に対する防御体制の構築を、重要な国家戦略として位置づける必要がある。 それには、まず官民が連携して情報を交換、共有することが大事だ。攻撃の手口を分析し、迅速に対策を講じなければならない。 経済産業省は25日、三菱重工やIHIなどの防衛関連企業と情報セキュリティー会社で構成する情報共有の会議を発足させた。 被害情報の相談窓口を設けて専門家がウイルスの特徴を調べる。企業秘密保持を前提に会員企業へ情報を提供し、二次被害防止に役立ててもらうのが狙いだ。 警察庁も8月、国内企業4000社と情報共有のネットワークを作った。こうした仕組みを有効に機能させねばならない。 政府は、内閣官房情報セキュリティセンターで各省庁の情報を集約している。しかし、セキュリティセンターが十分に役目を果たしているとは言い難い。 今回の在外公館のウイルス感染については、報道される直前まで外務省からの報告はなかった。衆院事務局も「立法府が行政府に報告する立場にない」として被害情報を提供せず、警察当局にすら相談していなかった。 情報共有の遅れが新たなサイバー攻撃を助長し、感染の拡大にもつながる危険があることを、関係機関は肝に銘じてもらいたい。 個々のパソコンの利用者も、ウイルス感染に十分な注意を払う必要がある。不審な添付ファイルを不用意に開封して感染するケースが後を絶たない。 本人が気づかないうちに個人パソコンが感染し、大規模なサイバー攻撃に悪用された例もある。 最近のサイバー攻撃は新種のウイルスを使ったり、海外のサーバーを経由させたりするなど巧妙化かつ複雑化している。 防御システムの開発を進めるとともに、サイバー空間の監視を怠らず、国際的な捜査連携を深めていくことが肝要だ。 (2011年10月27日01時28分 読売新聞)
![]() 東京本社発行の最終版から掲載しています。
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