HTTP/1.1 200 OK Date: Tue, 25 Oct 2011 03:22:57 GMT Server: Apache/2 Accept-Ranges: bytes Content-Type: text/html Connection: close Age: 0 東京新聞:早春、梅の花に群がったメジロは、秋になると木の実をついばむ…:社説・コラム(TOKYO Web)
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【コラム】

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 早春、梅の花に群がったメジロは、秋になると木の実をついばむ。押し合うようにして枝に止まる姿が見られるが、それが「めじろ押し」という言葉の由来だ。最近の閣僚の「沖縄詣で」は、まさにめじろ押しの感がある▼川端達夫沖縄担当相、一川保夫防衛相、玄葉光一郎外相が相次いで沖縄入りし、仲井真弘多沖縄県知事らと会談した。米軍普天間飛行場の移設に伴う「日米合意」の履行に取り組んでいますよ、と米側にアピールする狙いが透けて見える▼政府は環境アセスメントの評価書を年内に県に提出するが、これも野田佳彦首相がきょうパネッタ米国防長官と会談することに備えた「実績」づくりにしか見えない▼圧倒的な沖縄の反対世論を背景に、知事が反対の立場を貫く以上、手続きを一方的に進めても辺野古への移設は実現しない。強行すれば沖縄には激しい反米闘争が燃え盛る。分かっているはずなのに、米国向けに誠意の仮面をかぶる政府の本音は、問題の先送りではないのか▼ひたすら低姿勢に徹してきた野田首相の本心が見えてきた。原発の再稼働と輸出の継続、増税へ一直線、TPP交渉への参加…。「国是」の武器輸出三原則も見直すらしい。自民党以上の右旋回である▼国民的な議論も経ない重要政策のめじろ押しに財界は大喜びだ。政権交代で民主党に望んだのは、こんなことだったのか。

 

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