HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 47639 Content-Type: text/html ETag: "fb472-12fc-4af9549c8cb7b" Expires: Wed, 19 Oct 2011 02:21:46 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Wed, 19 Oct 2011 02:21:46 GMT Connection: close 10月19日付 編集手帳 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


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10月19日付 編集手帳

 祝い事などを内々(うちうち)で簡素に済ます。内輪で済ます――と言うとき、昔の人は〈座敷のチリ取りで、団扇(うちわ)(内輪)で済ます〉と駄洒落(だじゃれ)を用いた。「無駄口ことば」という◆座敷の小さなゴミならば、団扇を代用して掃除することもできる。玄海原子力発電所の再稼働をめぐる「やらせメール問題」が内輪で済ますことのできない大ゴミであることを、九州電力は分かっていなかったらしい◆経済産業省に提出した最終報告書に、真相を明らかにする誠意は見あたらない。外部調査の結論は、差し障りのない記述のみをつまみ食いし、具合のわるい部分はきれいさっぱり黙殺している◆無駄口ことば、ならぬ“無駄口報告”を経産相が「理解不能」と斬り捨てたのも、〈こたつの前で、当たり前〉だろう。世間の批判など、何するものぞ。地域独占の(おご)りゆえか、「弊社がお気に召さない方は、どうぞ買えるものなら、よそから電気をお買いあそばせ」と言わんばかりの図太い神経には恐れ入る◆経営者は、たとえ一瞬でも、「公益企業」の看板に顔を赤らめる時はないのだろうか…。〈猿の小便で、木(気)にかかる〉

2011年10月19日01時33分  読売新聞)

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