
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 48964 Content-Type: text/html ETag: "100960-1673-4af6d03890511" Expires: Mon, 17 Oct 2011 02:21:38 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Mon, 17 Oct 2011 02:21:38 GMT Connection: close
![]() G20声明 欧州に危機封じの圧力強める(10月17日付・読売社説)日米両国と新興国が結束し、財政・金融危機の震源地である欧州に迅速な解決策を迫った。 世界的な金融危機への波及を食い止めるには、まず欧州の自助努力が重要だ。踏み込んだ対応策を果敢に実行していくことが求められよう。 先進国と中国などが参加し、パリで開かれた主要20か国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議は、共同声明を採択した。 声明は、「世界経済の重大な下方リスクに断固として対処する必要がある」と明記した。強い危機感を共有したのは当然だ。 ギリシャに端を発した欧州の債務問題が広がり、金融不安と複合的な危機に陥っている。ギリシャ国債を保有していた仏ベルギー系金融機関、デクシアが解体に追い込まれる事態にも発展した。 好調だった新興国でも、投資マネーが流出するなどの悪影響が出て、世界景気が揺らいできた。危機を封じ込めねばならない正念場と言える。 今回の会議直前にようやく、ユーロ圏17か国は、財政赤字国を支援する欧州金融安定基金(EFSF)の機能強化に関する議会の承認手続きを完了した。 声明はこれを歓迎しながらも、まだ不十分だとして、再拡充を促した。23日の欧州連合(EU)首脳会議での「包括的計画に期待する」と強調した意味は大きい。 欧州の対応が後手に回っているうちに危機は拡大し、ギリシャ国債のデフォルト(債務不履行)は不可避という懸念が深まった。 EFSF再拡充に加え、経営が悪化した銀行の資本を公的資金の注入で増強するなど、非常時に備えた安全網の整備が急務だ。 独仏両国も、銀行の資本増強の必要性で一致しているが、問われているのは行動である。 欧州は主要銀行に関するストレステスト(特別検査)をやり直す。潜在的な資本不足をどう増強していくのか。市場の信認を回復できる明確な方針を示すべきだ。 一方、国際通貨基金(IMF)が融資できる資金規模拡大を巡っっては、これに積極的なブラジルなど新興国と、否定的な日米との食い違いが表面化した。 だが、世界経済が試練に直面する今、なにより優先すべきは先進国と新興国の連携強化である。 来月初めのG20首脳会議(サミット)は、世界の持続的成長に向けた行動計画を策定する。先進国の財政健全化、新興国の為替相場柔軟化など、それぞれの課題に取り組む協調策が問われよう。 (2011年10月17日01時30分 読売新聞)
![]() 東京本社発行の最終版から掲載しています。
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