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10月17日付 編集手帳

 ある東南アジアの外交官によれば、中国人は2種類しかいないそうだ。それは「非常に攻撃的な中国人」と「極めて攻撃的な中国人」という◆強い海軍力を背景に、中国が南シナ海で多数の漁民を拿捕(だほ)していることへの反発があるのだろう。心配なのは、東日本大震災後、日本人も2種類いると見られていないか、ということだ◆「安全を論理的に考える日本人」と「そうでない日本人」である。日本は、原発事故に伴う日本産品に対する各国の輸入規制について、「科学的根拠に基づいた対応を」と緩和を求めている。一方、国内では、放射性物質の影響に過剰反応して東北産品を排除するなど、様々な風評被害を起こしている◆これでは、いくら他国に「科学的根拠」を求めても、説得力がない。BSE(牛海綿状脳症)問題をめぐる米国産牛肉の輸入規制で、国際基準より厳しい「月齢20か月以下」という日本独自の条件を付しているのも、「二重基準」との(そし)りは免れまい◆某国のように、他国の警戒を招く形で首尾一貫する必要はないが、国際社会で「言行不一致」との烙印(らくいん)を押されるのも避けたいものだ。

2011年10月17日01時07分  読売新聞)

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