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10月15日付 よみうり寸評

 なんとも物騒な話だ。先月の米国に続き、今月はドイツの人工衛星が地上に落ちてくる。約20年前にドイツが打ち上げた宇宙観測衛星「ROSAT」のことだ◆1999年に運用を終え、制御不能のまま高度が下がり20日から25日にかけて大気圏に突入する。日本を含む北緯53度から南緯53度のどこかに破片が落下するらしい◆小さな衛星なら大気圏突入時の衝撃で熱せられて燃え尽きる。ROSATは大型なのが災いし、ドイツ政府の予測によると、破片は最大30個計1・6トンにのぼる◆先月落ちてきた米国の古い衛星は落下地点が人里離れた所だったので幸い被害は出なかった。しかし、天空からの相次ぐ落下物は迷惑至極だ◆「宇宙ごみ」が地球の周りに増え続けている。寿命の尽きた衛星やロケットの残骸などだ。米航空宇宙局(NASA)の最新集計では、10センチ以上の物体だけで2万2000個以上もある◆ごみ同士が衝突して壊れ、さらに数が増える悪循環にも陥っているらしい。宇宙はごみ捨て場じゃない。

2011年10月15日13時46分  読売新聞)

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