
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 48007 Content-Type: text/html ETag: "f66f1-121a-4af44cd27724e" Expires: Sat, 15 Oct 2011 03:22:41 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sat, 15 Oct 2011 03:22:41 GMT Connection: close
![]() 10月15日付 編集手帳敬愛する同業の先輩に、石井英夫さんがいる。産経新聞の名物コラム『産経抄』を35年間にわたって書き続けた方である。数年前に会社を退き、いまは「家事手伝い」という肩書を印刷した不思議な名刺を携えて、雑誌などに健筆をふるっておられる◆いつだったか、初任地の札幌で過ごした新人記者当時の昔ばなしをうかがった。雪の夜、地元紙の先輩記者に連れられて、石井青年が屋台でコップ酒を酌み交わしたときの思い出である◆「石井君、新聞記事っていうのは炭ガラみたいなものだ」。先輩記者は、そう言ったという◆炭ガラとは石炭の燃えカスである。「ストーブの炭ガラと同じように、新聞は次の日になれば捨てられてしまうけれど、一昼夜、人々の心を暖めたんだ。暖めた、そういう記事を書いたと思えば満足じゃないか。炭ガラ冥利に尽きるじゃないか」と◆「新聞週間」を迎えて、各紙で震災報道の検証が始まっている。おもちゃのように小さなストーブにすぎない小欄だが、被災者を暖めることのできた日がたとえ一昼夜でも、はたしてあったかどうか…。わが“炭ガラ”たちに問うてみる。 (2011年10月15日01時31分 読売新聞)
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