HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 47683 Content-Type: text/html ETag: "f5a88-1209-4af12b4ddc0fc" Expires: Wed, 12 Oct 2011 21:21:44 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Wed, 12 Oct 2011 21:21:44 GMT Connection: close 10月12日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


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10月12日付 よみうり寸評

 四方に穴を開けた一斗缶をインスタントのカマドにする。上に缶のふたを置いて熱し、塩水で洗ったカキのむき身をドバッと入れる◆次にミソを入れ、焦げないようにかきまぜ、煮えてきたら、近くで摘んだ天然のセリを入れる。家でガスと上等な鍋で調理しても絶対この味にはならない◆カキの養殖業でエッセイストでもある畠山重篤さんが自著でこう紹介している。宮城県気仙沼湾でカキの養殖をしている漁民の食べ方だ。昔からカキむき場で昼飯のおかずにしていた◆野趣たっぷり、一度そんな食べ方をしてみたいものだと思う。そのカキの収穫が今年は東日本大震災の津波被害で心配だ◆全国2位、4位の生産量を誇る宮城、岩手県の養殖カキの今季の収穫がそれぞれ例年の1割程度、1割以下という見通し◆〈復興の市場に光る氷かな 久慈市・和城弘志〉――10日の読売俳壇にある。「冷凍用の氷のかけらに復興への希望を感じている」と選者の評。きのうで3・11から7か月。光陰矢の(ごと)く、復旧復興は遅々だ。

2011年10月12日13時46分  読売新聞)

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