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10月13日付 編集手帳

 世の中には聞き苦しい声がある。〈お前の声てえものはね、入梅どきに共同便所に裸足(はだし)で入って、出る途端に金貸しに出っ食わしたような声をしやがって…〉は落語でおなじみのセリフだが、悪声以上に聞き苦しいのは、ひとの心を傷つける声だろう◆「お前ら震災で頭がおかしくなったんちゃうか」。社会人ラグビーの試合中、横河武蔵野アトラスターズ(東京)の選手が釜石シーウェイブスRFC(岩手)の選手にそう言ったという◆アトラスターズは謝罪し、選手は所属する協会から出場停止処分を受けたが、何ともさびしい「声」である◆「セシウム牛は要りません」。こちらは大分県由布市の「由布院牛()い絶叫大会」で、某県議(県畜産協会長)の絶叫である。うちの牛肉は安全だぞ、と◆口直しならぬ“耳直し”に、記憶の中から「声」を引く。この春のセンバツ甲子園、創志学園(岡山)・野山慎介主将の選手宣誓より。「人は仲間に支えられることで、大きな困難を乗り越えられると信じています。がんばろう、日本。生かされている命に感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います」

2011年10月13日01時35分  読売新聞)

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