
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 49020 Content-Type: text/html ETag: "fffa3-169a-4aee02b15a943" Expires: Mon, 10 Oct 2011 22:21:41 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Mon, 10 Oct 2011 22:21:41 GMT Connection: close
![]() 体育の日 存分に体動かせる場の確保を(10月10日付・読売社説)屋外で思い切り体を動かす。改めてその貴重さを思う、きょう「体育の日」である。 東京電力福島第一原子力発電所の放射能漏れ事故の影響で、福島県内では屋外活動を制限している学校が多い。 秋の運動会を中止したところもある。実施にこぎつけた学校でも子供の 緊急時避難準備区域の指定が解除された南相馬市では、17日から小・中学校5校が再開するが、屋外活動は1日2時間に限られ、校庭での体育の授業ではマスクの着用が義務づけられるという。 屋外活動の機会を増やすには、放射線量の低減が不可欠だ。 各学校は校庭の表土の除去を進めてきた。文部科学省は24時間体制で放射線量を監視できるようにするため、福島県内の学校への測定器の配備を急いでいる。 こうした取り組みを着実に実行し、子供や保護者の不安を取り除いていくことが大切だ。 心配なのは、屋外活動の制限が子供の心身に与える影響だ。 室内で過ごす時間が増えると、筋肉のこわばりが起きる。自然とふれ合う時間が少なくなるため、季節感に乏しくなる。ストレスを抱えて情緒も不安定になる。専門家はそう指摘する。 教師やスクールカウンセラーが子供の変化に目配りし、きめ細かく対処する必要があろう。 今夏、各地で福島の子供をキャンプに招待するような支援があった。今後も続けたい。 福島以外の被災地でも、避難生活が長く続いたことで、運動不足になっている人は多いようだ。地域住民が共に汗を流せる場を設けることが求められる。 文科省はスポーツやレクリエーションの企画作りを担うコーディネーターを被災地に配置する方針だ。お年寄りも参加できる催しにすれば、新たな人と人との絆も生まれ、仮設住宅などでの孤立を防ぐことにもつながるだろう。 運動不足の解消は、全国的な課題でもある。 文科省が公表した2010年度の「体力・運動能力調査結果」によると、体力水準がピークだった1985年度に比べ、小中高生はほとんどの年齢層で「運動をしない子」の割合が増加し、体力・運動能力の低下が顕著だった。 20〜30歳代でも同様の傾向が見られる。学校施設の地域開放などを通じ、気軽に運動できる環境を整えていくことが重要である。 (2011年10月10日01時28分 読売新聞)
![]() 東京本社発行の最終版から掲載しています。
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