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10月7日付 よみうり寸評

 〈百術は一誠に()かず〉――これが小沢一郎氏の座右の銘だという。だが、6日の「陸山会事件」初公判の被告人意見陳述も記者会見も心に響くものはなかった◆もっぱら検察批判と無罪の主張ばかり。肝心の事実関係、無罪の具体的な理由や問題の4億円の説明はなく、争点から逃げて、問題のすりかえに終始した◆会見では、法廷での陳述をそのまま読み上げるのに時間を使い、質問は制限した。「三権分立を君はどう考えているの?」「ちゃんとよく勉強してよ」「4億円は私のお金。詳しくは検察に聞くといい」と居丈高◆これでは、逆質問、どう喝、すりかえの連続だ。これは「百術」のたぐいではないか。残念ながら「一誠」を少しも感じなかった◆無罪を言うなら、4億円を出した後、なぜまた同額の銀行融資を受ける書類に署名したか、4億円の説明がなぜ二転三転したのかなど、きちんと説明すればいい◆検察を激しく攻撃しながら、検察の不起訴(嫌疑不十分)を無罪の錦の御旗にするのもご都合主義だ。

2011年10月7日13時49分  読売新聞)

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