HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 47690 Content-Type: text/html ETag: "64a9-120e-4ae9a41028946" Expires: Fri, 07 Oct 2011 01:21:16 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Fri, 07 Oct 2011 01:21:16 GMT Connection: close 10月6日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


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10月6日付 よみうり寸評

 横田めぐみさんは1964年(昭和39年)10月5日、名古屋の聖霊病院で生まれた。きのうが47歳の誕生日◆あれは東京オリンピックの年だった。母早紀江さんはベッドから起きられるようになって、病院のテレビで開会式を見たことを覚えている。北朝鮮へ拉致されたのは1977年11月15日◆拉致からは34年にもなる。両親と一緒に暮らしたのは13年しかなかった。横田さん一家のこの歳月をわが身のこととして考えてみよう。本人のいない誕生日が毎年めぐってくる。耐え難い。何という不条理だろう◆その5日、両親の住む川崎市で「拉致問題を考える国民大集会in神奈川」が開かれた。めぐみさんが好きだった唱歌「(おぼろ)月夜」の合唱が会場に流れた◆里わの火影も 森の色も 田中の小路をたどる人も……。めぐみさんはどんなに家路をたどりたいと念じていることか。早く一緒に歌える日をと祈る◆めぐみさんは小学校卒業の謝恩会で「流浪の民」を歌った。なれし故郷を放たれて……。歌詞がつらく悲しい。

2011年10月6日14時03分  読売新聞)

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