HTTP/1.1 200 OK Date: Tue, 27 Sep 2011 01:05:29 GMT Server: Apache/2 Accept-Ranges: bytes Content-Type: text/html Connection: close Age: 0 東京新聞:「小沢一郎はいつ総理になるんだ?」「チャーチルも六十五歳で…:社説・コラム(TOKYO Web)
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 「小沢一郎はいつ総理になるんだ?」「チャーチルも六十五歳で総理になったんだから待ってください」。秘書だった石川知裕衆院議員は、岩手の選挙区で支持者から聞かれると、こう答えた、と自著『悪党』に書いている▼きのうの判決は、六十九歳になった小沢氏の政治生命を大きく左右するのだろうか。小沢氏の資金管理団体「陸山会」の土地取引に絡む政治資金規正法違反事件で石川議員ら元秘書三人に執行猶予付きの有罪判決が下された▼元社長は、確かに金を渡したと公判で明確に証言したが、運転手は「その日、社長を送った記憶はない」と語った。金を渡すことを了承した元会長は、授受の現場に「見届け人」がいなかったのを「ちょっと考えづらい」と首をひねる▼中堅ゼネコンの水谷建設から、実際に計一億円が小沢氏側に渡ったのか。裁判への国民の関心はそこに尽きたが、判決は検察の言い分をそのまま追認した。検察が主張していない点まで踏み込んだと、弁護側は「独断的臆測」の認定と批判を強める▼判決は公共事業への影響力を背景に多額の献金を強いたと、ゼネコンとの癒着にも言及した。小沢氏は自らの集金システムについても語るべきだろう▼石川議員は本紙に「政治家小沢一郎を狙い撃ちした」と語っていた。同じ印象を持つ国民は多い。捜査不信の根深さを検察は自覚してほしい。

 

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