
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 47088 Content-Type: text/html ETag: "f4b4d-1217-749c7740" Expires: Wed, 21 Sep 2011 21:21:24 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Wed, 21 Sep 2011 21:21:24 GMT Connection: close
![]() 9月22日付 編集手帳台風に泣かされることの多い地域といえば、誰もが思い浮かべるのは九州だろう。長崎に生まれて暮らした歌人の竹山広さんに、ほとほとうんざりしたような一首がある。〈ときどきはよそにも吹けと台風に言ひたりしかば東京に吹く〉◆竹山さんは昨年死去したが、存命であれば、もう、〈よそにも吹け〉とは歌わなかっただろう。“よそ”も大荒れである。台風15号が列島を縦断している◆半月ほど前に12号の直撃で被災したばかりの和歌山県田辺市、奈良県五條市などに再び、大量の雨が降った。先の豪雨でできた土砂崩れダムが決壊するのでは…と、近隣の人は眠れぬ夜を過ごしたはずである。「いいかげんにしてくれ」と、天に叫びたい心境に違いない◆首都圏でも交通がマヒし、“帰宅難民”であふれかえった駅もあった。台風の予想進路を示す円の連なりは東北地方に延びている。どうか、土砂災害や河川の氾濫には用心のうえにも用心を――と、ありきたりの言葉しか浮かばないのがもどかしい◆竹山さんが歌ったように、台風にも聞く耳があるならば、「よそにも、どこにも、今年はもう吹くな」。 (2011年9月22日01時55分 読売新聞)
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