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9月17日付 よみうり寸評

 「開拓、戦争、台風と多くの苦難を乗り越え、青函連絡船は海を渡ってきました」。連絡船80年の歴史に幕を閉じた1988年3月13日、函館発の最終便「羊蹄丸」の船長はそうあいさつした◆北海道開拓を支え、戦時中は米軍の空襲を受けた。54年9月には台風により「洞爺丸」など5隻が沈没する悲劇に見舞われる。青函航路の旅客数は計1億6000万人、運んだ貨物は計2億5000万トン◆日本機械学会は今年、歴史的意義のある「機械遺産」に青函連絡船を加えた◆青森側に保存されている「八甲田丸」と函館側の「摩周丸」、そして、貨車を積むために使われた可動橋が対象だ。かつて可動橋が岸壁と連絡船の間に架けられると、線路は船の中までつながった◆一方、東京・お台場の「船の科学館」で展示されてきた羊蹄丸は維持費の負担もあり、今月末で公開を終える◆譲渡先は来月以降に決まる予定という。人々の思い出が詰まった「遺産」だけに、これからも大切に保存されることを願わずにはいられない。

2011年9月17日13時45分  読売新聞)

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