HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 47718 Content-Type: text/html ETag: "f4ace-1248-868e03c0" Expires: Fri, 16 Sep 2011 00:22:16 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Fri, 16 Sep 2011 00:22:16 GMT Connection: close 9月16日付 編集手帳 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


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9月16日付 編集手帳

 長屋の壁にきのう()った棚が、ない。亭主が女房に聞く。「わいが吊った棚あれへんな」「徳用のマッチ箱載せたら落ちたやないか」「せやさかい言うてるやろ。わいが吊った棚へは物載せな、ちゅうて」。上方落語『宿替え』である◆野田首相も内閣という名の棚を吊った。与野党の対話を載せましょう。白熱した論戦を載せましょう…当然そうなるものと思っていると、どうも違う。私の吊った棚には、まだ物を載せてくれるな、ということらしい◆会期を4日間で閉じることに、与党はかたくななまでに固執している◆野党の要求を受け入れて会期を延長すれば、答弁でどんなボロを出すか分からない。時間を稼いで、ソツのない答弁術を官僚からみっちり勉強するつもりだろう。「適材適所」はどこへやら、何とも頼りない棚である◆「俺たち力士が相撲を取らないでどうする」。大相撲の八百長問題を巡って開かれた今年4月の緊急力士会で、本場所ボイコット論を静かに制した大関魁皇関(当時)の言葉を思い出す。俺たち閣僚が論戦から逃げてどうする――閣内に一人の名大関もいないとは、さびしい。

2011年9月16日01時39分  読売新聞)

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