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9月14日付 よみうり寸評

 自らをドジョウになぞらえて好評だった代表選での演説に比べると、野田首相の就任後初の所信表明演説はもう一つ物足りない◆勝海舟の談話集〈氷川清話〉から引いて〈正心誠意の四文字あるのみ〉と自らの姿勢を示し、野党に協力を訴えたが議場はヤジと怒号で、喧噪(けんそう)の渦だった◆せっかくの正心誠意が通じなかったのは、きのう召集された臨時国会の会期をわずか4日間としたせいだ。これでは予算委員会も開けず、震災復興のスピードアップを待望する被災地の期待にも沿えないではないか◆「物事を先送りすることを日本化と表現してやゆする海外の論調がある」とは首相自身が演説で触れたこと。新政権が不完全なための先送りならよろしくない◆早くも失言で経産相の交代があったが、他の閣僚数人にも問題がうかがわれ、野党は追及の構えだ。〈抜けていた任命前の舌調べ〉と時事川柳は皮肉っている◆氷川清話には、〈人材は探す側の眼玉(めだま)一つ〉という項もある。勝は人物を調べそれを手帳に書き留めていた。

2011年9月14日14時07分  読売新聞)

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