HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 47536 Content-Type: text/html ETag: "f4df6-1202-5983efc0" Expires: Tue, 13 Sep 2011 21:22:47 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Tue, 13 Sep 2011 21:22:47 GMT Connection: close 9月13日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)


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9月13日付 よみうり寸評

 本紙は宮城県南三陸町、朝日は岩手県陸前高田市、毎日は同県大槌町、それぞれ場所こそ違え、いずれも被災地を照らす月だった◆きのう中秋の名月、きょうの朝刊はそろって1面にその写真を扱った。〈月天心津波の町を通りけり〉。与謝蕪村の句をもじれば、こんな情景になろうか◆まこと見事な満月だった。が、いつも一緒に月を眺めた人が今年はいない。万感胸に迫った人も少なくなかろう。鉄骨をさらす町の庁舎を通して仰ぐ月、一本だけ残った奇跡の松の上空にかかる月、住宅跡の雑草と瓦礫(がれき)を照らす月◆人々は夜空を仰いで復興を祈ったことだろう。さて、明けてきょう13日は野田新政権発足後初となる臨時国会の召集◆野田首相は震災復興、原発対応、経済再生を眼前の大きな課題として立ち向かうというが、被災地にかかわる経産相の失言、辞任で早くももつれ足だ◆「新内閣は不完全な状態」という平野民主党国対委員長の発言も問題になったがはしなくも不完全は事実と証明されたかたち。情けない。

2011年9月13日13時47分  読売新聞)

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