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8月29日付 よみうり寸評

 〈人類最速の男〉を決める100メートル競走にはフライングとの戦いという側面がある。だれもが金メダル確実と見ていた男が相手と戦う前にこれに敗れ去った◆きのうの韓国・大邱、陸上競技世界選手権の男子100メートルで連覇を狙うウサイン・ボルト(ジャマイカ)が演じた〈まさか〉の話◆だれもが目を疑ったが、この〈まさか〉はいつでも起こりうる厳しい現実だ。陸上のトラック種目では昨年からフライングは一発で即失格というルールが国際的に適用されているからだ◆かつては1人1回のフライングが許されたが、その後、一つのレースで1人目のみが許され、2人目以降は別の選手でもすべて失格となっていた◆それがさらに厳格化し世界選手権では今大会から初めて適用された。もともと0・01秒を争う100メートル競走にはフライングのエピソードが多く残されている◆かつての人類初、10秒0はアルミン・ハリー(西独)のものだが、この大記録もフライングのため35分後に再レースして生まれたという経緯がある。

2011年8月29日15時11分  読売新聞)

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