HTTP/1.1 200 OK Connection: close Date: Sun, 28 Aug 2011 20:09:56 GMT Server: Apache/2 Accept-Ranges: bytes Content-Type: text/html Age: 0 東京新聞:この世の天国とは…。有名なジョークによれば、こんな世界だ。…:社説・コラム(TOKYO Web)
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 この世の天国とは…。有名なジョークによれば、こんな世界だ。「コックがフランス人、技師がドイツ人、警官がイギリス人、銀行家がスイス人…」▼逆に地獄はといえば「コックがイギリス人、技師がフランス人…」などときて、こう続く。「銀行家がイタリア人」。無論、それぞれの国の正と負のステロタイプが重ねられている。つまり、イタリアには、それほど金勘定に野放図なイメージがあるということだ▼実際、現今の財政の状況もよろしくない。「PIGS」、ないし「PIIGS」とは、ギリシャのGなど国名の頭文字で欧州の財政危機の国をくくる言葉だが、少なくとも後者のIの一つはイタリアである。ちなみにSはスペイン▼ところが最近、米国の格付け会社が日本国債の格付けを、これまでより一段引き下げたことで、“地獄の銀行家”イタリアや、スペインより格が一つ下になってしまったのである。格下げ自体より、その点に当惑した人も多かったと思う▼しかも、ある統計によれば、週五十時間前後以上働く人の割合は、日本が三割近いのに、イタリアは5%に満たぬとか。確かに、せかせか休み、あくせく働く点、わが国は、彼(か)の国を寄せつけまい。なのに、何であれ経済面での評価まで下とは…▼どうにも間尺に合わぬ。伊語でならば、こう叫びたい気分だ。マンマ・ミーア(何てこった)!

 

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